ぬか漬けQ&A

 ぬか漬けQ&A

 Q  なすが色落ちするのですが?

 A  なすは色落ちしやすい野菜の一つであり、ぬか床になすの色が移ってしまうこともあります。

対処方法としましては、みょうばんと塩をなすにすり込んで漬けていただくか、ぬか床に錆びた鉄釘・鉄玉などを入れることで多少色落ちを防ぐことができます。

 Q  ぬか床の表面が黒っぽく(灰色)なってしまうのですが?

 A  ぬか床に含まれる脂質などが空気(酸素)に触れることで酸化してしまうことと、ぬか床に含まれるアミノ酸と糖類が反応してしまうことが主な原因として考えられます。

多少ぬか漬けの風味と異なる場合もありますが、害があるわけではありませんのでご安心下さい。

まず黒っぽく変色した表面のぬかを取り除いていただき、新しいぬかと塩(小さじ1・2杯程度)を補充してください。

そして、なるべく涼しい場所(できれば冷蔵庫)で保管すると、変色を防ぐことができます。

 Q  ぬか床の保存場所について

 A  ぬか床は、温度(約25℃前後)や湿度が高くなると痛みやすくなったり、クレゾール臭が発生したりします。

容器の大きさにもよりますが、夏場の暑い時期はできるだけ冷蔵庫での保管をお勧めしております。一年中冷蔵庫で保管されても大丈夫です。

冷蔵庫での保管が難しい場合は、直射日光のあたらないできるだけ風通しのよい涼しい場所で保管下さい。

その際、かきまぜる回数を少し多めに(できれば朝晩2回程度)行ったり、ぬか床の塩分を少し強めにしておくと臭いの発生や痛みを予防できます。

塩分を強くした分、漬時間を少し短くすることで塩辛いぬか漬けにはなりません。

 Q  ぜいたく三昧でたけのこを茹でてもいいですか?

 A  問題ありませんが、ぜいたく三昧にはあらかじめ食塩が含まれております。そのため、たけのこに塩味が多少移る場合があります。

 Q  開封した製品の保存方法

 A  輪ゴムなどでしっかり縛るなど、なるべく密封に近い状態にしていただき、冷蔵庫内で保管の上、なるべく早めにお使い下さい。

 Q  ぬか床を作ったらすぐ漬けられますか?(捨て漬けについて)

 A  すぐ漬けることもできますが、初めに「捨て漬け」をすることで、ぬか床の発酵が促進され、塩分がなじみ、よりおいしいぬか床が出来上がります。

捨て漬けは、くず野菜(できればキャベツの外葉・大根の葉など水分の多いもの)を軽く塩もみしてからぬか床へ入れ、一日一回程度よくかきまぜます。

捨て漬けの野菜は2・3日ごとに取り替えます。これを約1週間程度繰り返すとぬか床が発酵してきます。程よく発酵してきましたら、くず野菜をすべて捨てて頂き、本漬けを始めてください。

 Q  ぬか床がやわらかくなってきたら?(たしぬかについて)

 A  野菜から出る水分でぬか床がだんだんやわらかくなってきます。

ぬか床の真ん中にくぼみを作ると水分が溜まりますので、水取器やキッチンペーバーなどで吸い取っていただき、ぬか床の固さを調整しながら新しいぬかと塩を足してください。

たしぬかの量は、ぬか1カップに対して塩小さじ1・2杯程度を目安に、こまめに調整してください(お持ちのぬか床の大きさにより異なりますので量は加減してください)

 Q  ぬか床からクレゾールのようなにおいがするのですが?

 A  ぬか床は発酵食品のため、さまざまな条件によりクレゾールやアルコールのようなにおいが発生することがあります。

これはぬか床の発酵の過程で発生した「酢酸エチル産生酵母」が大量に増えてしまい起こるものです。よくお問い合わせで「薬品が入っているのではないか?」とのご質問を頂きますが 

弊社製品には一切の薬品を使っておりませんのでご安心ください。このようになってしまった場合には次の方法をお試しください。


塩分が不足するとクレゾール臭が発生しやすくなりますので、ぬか床の大きさにもよりますが、 カップ1/2~1の塩を入れよくかき混ぜてください。

この際、表面を平らにせず混ぜたままの状態(手を抜いたあとのボコボコの状態)にし、 容器の蓋をずらして空気の流れを作ります。

3~4日程度毎日かき混ぜて様子を見てください。改善されましたらぬかを補充してください。



上記の方法で改善しない場合は、ぬか床からぬかを少し(1/3程)減らし、 表面がかぶるくらいまで水(湯冷まし)を加えてよくかき混ぜ、空気が流れるように蓋をずらしておきます。

これは水によって酢酸エチルを水とアルコールに分解させるためです。1~2日程度かき混ぜながら様子を見てください。

においが消えたら、キッチンペーパーなどで水分をしっかり取り除き、ぬかと塩を足してお好みの固さにしてください。(あまり固すぎるとクレゾール臭が出やすくなりますのでご注意ください)


 Q  ぬか床に白いカビのようなものが出たのですが?

 A  白いものはカビではなく、ぬか床の中の酵母が表面に出てきたものです。ぬかに混ぜ込んでしまっても問題はありませんが、気になるようでしたら取り除いてください。

 Q  塩分が気になるのでぬか床を減塩にしたいのですが?

 A  ぬか床の塩を減らすと腐敗のもととなります。

何十年も使い続けているぬか床をお持ちのお宅では、 長く野菜をつけない場合や旅行に行く時などはぬか床の上に表面が見えなくなるほど塩を厚くひいて保存されるほど、塩は重要な役割を果たします。

漬物の塩分が気になる方は漬け時間で調整してください。

 Q  ビールやちりめんじゃこなどを入れるとおいしくなると聞きますが?

 A  地方によりさまざまなものをぬか床に入れる場合がありますが、動物性のものをいれると腐敗しやすくなりますので、入れても問題はありませんがかき混ぜる回数を増やすなどぬか床の管理を十分行ってください。

ビールは発酵を助けてくれますが、時期によっては発酵しすぎることがありますのでご注意くださ い。(ぬかが発酵により暖かくなったりします) 

また、魚や肉をぬか漬けにされる場合には、野菜漬けに使っているぬか床を使用せず、別にぬか床を作ってください。においや臭みが野菜に移り、また腐敗のもととなります。

 Q  ぬか床を作るときにアルカリイオン水やミネラルウォーターなどを使ってもよいですか?

 A  アルカリイオン水やミネラルウォーターなどは身体に良いとされていますが、ぬか床の酵母にはあまりよくありません。

ぬか床を作る際には手間ですが水道水を一度沸かし、冷ましたものをお使いください。

 Q  このぬかは食べられますか?

 A  製品には農薬等の薬品は一切使っておりませんので、召し上がっても身体に害は全くございませんが、弊社では漬物用として製造しております。

健康食品として 販売されているぬかとは製造工程が異なるものと思われ、また、弊社では弊商品を召し上がられた場合の健康効果についてのデータは一切保有しておりませんので、漬物用としてお使い頂くことをお勧めいたします。